太陽・地球・生態系と時間治療研究会

Workshop on Chronoastrobiology and Chronotherapy

第2回研究会長ご挨拶

東京家政大学臨床栄養学教授 市丸雄平


 現人類の起源は約20万年前とされる。アフリカを起源とする現人類は、北方に移動し、全世界に分布したと推定されている。この移動の過程で地球の環境は著しく変化している。人はみずからの生息地の環境に適応した身体の変化を示すようになった。適応の限界をこえるとさらに新しい棲息の場を求めてさまよい、環境適応に遅れたときには死滅したものと推測される。この棲息環境は大きく温熱環境、気圧環境、光環境、音環境、重力環境、社会心理学的環境、人工環境(環境汚染)にわけることができる。

 この中で、大きな因子をしめるものが太陽を中心とする環境である。太陽の温熱は地球のエネルギーの源であり、生命の源でもある。太陽自体の示す周期的活動の変化と、地球に内在する非定常的な機構が、地球環境に著しい変化及ぼしている。地球の自転により、生体はいわゆるサーカディアンリズムの発信源を中枢神経系にとりいれ、積極的に環境とくに日照と温度変化に適応している。

 つぎに、月の公転はヒトの性周期(28日)に影響を及ぼす。さらに、地球の公転によるリズムの影響は、とくに日本で著しく季節の変化としてあらわれ、1年のリズムが認められている。さらに太陽には、11年の活動周期があり、生体に影響を及ぼしていることも推測される。最近、メラトニンの働きが電磁波によって阻害されるという報告がなされている。

 本年は太陽活動の極大期であり、日本でもオーロラが観察されている。本年はテロを中心とし、社会情勢が不穏である。太陽の活動と直接関係はないと思われるものの、地球自体がヒトの手(頭脳)によって著しく破壊されないことが望まれる。


第2回研究会世話人

市丸雄平(東京家政大学臨床栄養学)