「太陽・地球・生態系と時間治療研究会」細則

平成1211日制定

第1章 目的および事業

  本会は,太陽・地球・生態系の立場から時間治療のありかたを評価し,臨床応用するための研究を推進する.本会は,「太陽・地球・生態系と時間治療研究会」と協和発酵工業株式会社の共催とする.なお,日本時間生物学会(http://wwwsoc.nacsis.ac.jp/jsc/index.html)から後援を受ける.

  目的:近年,コンピュタ工学の著しい進歩により,ほとんど全ての生体現象の変動に,概日リズムをはじめとする生体リズムの存在が明らかにされた.1997年に解読されたヒトclock gene(時間遺伝子)の成績から,これらの生体リズムは,すべて生体時計(視床下部視交叉上核)・時間遺伝子機構により,発振されていること,可視光として視交叉上核に入力された光刺激が,生体時計の時刻調節に大きな働きを及ぼしていることが明らかにされた.この時計遺伝子は,生態系を介して,ヒトが長年をかけて宇宙活動(なかでも太陽と月と地球)に適応した結果の所産であると考えられている.臨床医学の分野では,適正な生体リズムの存在は,QOLの改善とともに,疾病予後・生命予後にも影響する要素であると考えられ,注目されている.

  このような事実をもとに,生体現象の乱れをより正確に,詳細に,そして早期に見いだすためには,「宇宙活動・生態系」と「生体現象」との関連を,いろいろな立場から,見直すことが必要であると推察される.しかしながら,残念なことに,「宇宙活動・生態系と生命現象」との関連性を,真摯に科学的に追求しようとする医学研究会はこれまでみられない.そこで本研究会では,「太陽活動・地磁気の変動性ならびに生態系の調査」と「生体現象あるいは疾病発症」との関連性を見いだすことを第1の主題とする.宇宙との関わりは,生体リズムだけではなく,無重力の影響,地磁気をはじめとする光以外の電磁波の影響,衛生問題等様々な要因がある.これらの要因の全てと生態系・生命現象・疾病との関わりを観察して行くのがこの研究会の第1の目的である.

  ここ数年の間に,時間生物学の概念は医学会の中にほぼ定着した.これからは時間生物学を念頭に置いた治療(時間治療)が課題とされるべきである.治療効果の発現にも時間遺伝子の介在によってリズム性が存在する.本研究会は,治療効果を最大にし,副作用を最小にとどめるために,時間治療学を確立し普及させることを第2の主題とする.必要な時間帯に濃厚な治療を,そして治療を要しない時間帯には治療をできるだけ施さないと言った,時間治療の概念を啓発する.時間治療は,薬剤感受性の高い時間帯に適切な濃度の治療をとも言い換えることができる.この時間治療の発展のための工夫についての討論と啓発が,この研究会の第2の目的である.

第2章 研究会構成メンバーについて

(1)以下の5人の世話人を置き,世話人は順次,年次集会の運営を担当する.

  大塚邦明(東京女子医大 第二病院 内科 教授)

  市丸雄平(東京家政大学 臨床栄養学 教授)

  江里口正純(東京大学先端科学技術研究センター 知的財産権大部門 特任教授)

  加茂 力(聖マリアンナ医大 第二内科 講師)

  松林公蔵(京都大学 東南アジア研究センター 人間環境部門 教授)

(2)以下の2人の顧問を置き,顧問は地磁気・太陽活動等の科学的情報の取得手段,宇宙科学一般の指導にあたる.また,特別講演等を通して,研究会員に宇宙科学に関する知識を啓発する.

  秋岡眞樹(郵政省 通信総合研究所 宇宙科学部 総括主任研究官)

  上出洋介(名古屋大学 太陽地球環境研究所 教授・所長)

(3)会運営の主力メンバーとして以下の幹事をおく.幹事は研究会に出席し,演題を提出(あるいは,指導)する.

  【幹事名簿(JISコード順)】

  芦原貴司(Tulane大学 コンピュータ科学センター ポスドク)ホームページ運営担当

  塩見利明(愛知医科大学 第三内科 助教授)

  奥宮清人(高知医科大学 老年病科 講師)

  河村 博(日本歯科大学 内科学 教授)

  角村 悟(茨城県新治郡八郷町 気象庁柿岡地磁気観測所)

  関岡清次(三重大学 医学部 第一内科 講師)

  久保 豊(東京女子医科大学 第二病院 内科 助手)

  宮脇富士夫(東京電機大学 理工学部 教授)

  高瀬凡平(防衛医科大学 第一内科)

  高尾信廣(聖路加国際病院 内科)

  斎藤寛和(日本医科大学 第二病院 内科 講師)

  三宅良明(日本大学 練馬光が丘 産婦人科 助教授)

  三島和夫(秋田大学 医学部 精神科学 講師)

  山家智之(東北大学 加齢研 病態計測制御 助教授)

  山科 章(東京医科大学 第二内科 教授)

  山崎文靖(高知医科大学 臨床検査部)

  山中 崇(東京女子医科大学 第二病院 在宅診療部 講師)事務局担当

  山本義春(東京大学 大学院 教育学研究科 教育学部 助教授)

  周 瑞海(山東医科大学 附属医院 老年病科 副教授)

  宗像正徳(東北労災病院 循環器科)

  松永 是(東京農工大学 教授)

  松戸隆之(新潟大学 医学部 検査診断学教室 助教授)

  須藤正道(東京慈恵会医科大学 第二生理学 宇宙航空医学研究室 助教授)

  盛 英機(青森県立中央病院 循環器 部長)

  泉 龍太郎(NASDA 宇宙環境利用研究センター 研究員)

  船木 實(国立極地研究所 助教授)

  大坂元久(日本医科大学 情報科学センター 講師)

  島田和幸(自治医科大学 循環器内科 教授)

  藤村昭夫(自治医科大学 臨床薬理学 教授)

  堀田宗文(聖マリアンナ医科大学 神経内科 助手)

  矢野昭起(北海道衛生研究所 疫学部 部長)

  立石 修(東京慈恵会医科大学 第四内科 講師)

  鰤岡直人(鳥取大学 医学部 第三内科 講師)

(4)研究会の運営の円滑化のため以下の4人の特別会員を設ける.

  特別会員は,研究会の科学的意義と健康科学にむけての必要性を一般の有識者に啓発する.また,第3者の会員としての立場から,この研究会のありかた,今後の方針につき意見を述べる.学術会議の演者になる資格を有する.

  高柳雄一氏(NHK 解説委員)

  若狭 真氏(朝日新聞 森林文化協会 財政部長・玉原自然研修所長)

  菊池一久氏(保健同人事業団 理事)

  西来武治氏(医事評論家 ヘルスプランニング西来・宗門校千代田女学園 校長)

第3章 研究会の開催日程とプログラム作成について

  5年間の研究会とし,毎年1回の年次集会をもつ.

  日時は,世話人・顧問で協議する.

  年次集会は世話人で順次持ち回る.

  プログラムは毎回,事務局と7人の世話人・顧問の協議で決定する.

  第1回は第7回日本時間生物学会のサテライトシンポジウムとし,20001111日(土)に開催する.年次集会の研究会長は次の順に持ち回る.

  第1回;大塚邦明(東京女子医大 第二病院 内科 教授)

  第2回;市丸雄平(東京家政大学 臨床栄養学 教授)

  第3回;江里口正純(東京大学先端科学技術研究センター 知的財産権大部門 特任教授)

  第4回;加茂 力(聖マリアンナ医大第二内科講師)

  第5回;松林公蔵(京都大学 東南アジア研究センター 人間環境部門 教授)

第4章 発表内容の公表について

(1)学術雑誌に英文論文を掲載する.発表内容は,世話人・顧問の校閲の後,英文雑誌Biomedicine & Pharmacotherapy, ElsevierSupplementとして掲載する.

(2)なお,研究会発表時に,400字〜1000字の和文抄録を提出し,サイアス(朝日新聞社)・Newton(交渉中)に掲載し,一般有識者への啓発を図る.

(平成14年12月13日細部変更)